投資初心者の女性のみなさん、そろそろ「株式投資」を始めてみてはいかがでしょうか。
とはいっても「失敗しそうで怖い」といった理由から、興味はあっても、株式投資に踏み切れない方も多いかもしれません。
確かに株式投資は、リスクのある投資です。
しかし、いくつかのコツを押さえることで、できる限り失敗を避けることは可能なのです。
本記事では、株式投資で利益を得る3つの方法や、株式投資のリスク、株を上手に始める4つのコツまで詳しく解説しています。
初めての株に挑戦したい女性の皆さん、ぜひ参考にしてみて下さい!
目次
そもそも株とは?
株とは、正式には「株式」と呼ばれるものです。
株式は、企業が資金集めのために発行します。
この株式を投資家が売買することにより、企業は運営に必要な資金を調達しているのです。
そして投資家は、株式を購入する事により、いくつかの権利を得ることができます。
- 企業の経営に参加する権利
- 利益の一部を分配金として得られる権利
- 企業が解散する時に財産分配を得られる権利
つまり株式を投資家が購入する事で、投資家は企業を保有する権利を得ることができ、企業は資金を調達することができるという訳です。
株式投資が生み出す3つの利益
株式投資で投資家が利益を得る方法は、3つあります。
- 値上がり益
- 配当金
- 株主優待
一言で株式投資といっても、狙う利益を得る方法が違えば、運用方法も変わってきます。
それぞれの特徴を抑えて、利益を逃さないようにしましょう。
①値上がり益
株式の価格である「株価」は、企業の業績や政治状況、経済状況といった、様々な要因によって常に変化しています。
この価格変動を利用して利益を狙う方法が「値上がり益」です。
多くの方が、株式投資と聞いてこの方法を思い浮かべるのではないでしょうか。
例えば、1株1,000円の株を100株購入し、株価が2倍になった時に売却したとします。
そうすると「(1,000円×2×100株)-(1,000円×100株)=100,000円」で、10万円もの利益を得られます。
このように、値上がり益を得る基本は「株価が低い時に買い、高い時に売る」です。
値上がり益を狙う場合のメリットは、短期間で利益を出せることです。
デメリットは、基本的にチャートに張り付く必要があることと、チャート分析能力を鍛える必要があることとなっています。
②配当金
配当金とは、株式を保有し続けることで、投資家が得られる利益を指します。
企業は株式を持っている投資家に、お礼として企業で得られた利益の一部を分配します。
例えば1株1,000円で、配当利回り3%の株式を、100株保有していたとしましょう。
すると、貰える配当金は3,000円となります。
配当金は、企業によって出すところと出さないところがあります。
例えばアメリカで有名な企業「Amazon」は、配当金をださないことで有名です。
これは、Amazonが株主に配当金を配るよりも、さらなる利益を求めて事業投資を行っているためです。
このように、有名企業で合っても配当金がない場合もあります。
もし配当金狙いの投資を行う場合は、配当利回りや過去の配当実績を確認して、購入する銘柄を見極める必要があります。
また過去に配当金を出していても、企業業績によっては突然、配当金が打ち切られることもあります。
そういった危険があることも考えて、配当金に頼りすぎず、投資を行うと良いでしょう。
③株主優待
株主優待とは、企業が株主に対しお礼として、自社商品やサービス券、金券などを配るものです。
豪華な株主優待を出している企業もあり、この特典を期待して株式を購入する投資家多くいます。
株主優待も、配当金と同じく、企業によって出しているところと出していないところに分かれます。
ちなみに日本において、2020年10月現在、上場している企業の1,500社以上が株主優待を設けています。
株主優待は、企業のホームページや各証券会社の企業ページから、簡単に確認することができるため、こちらも調査してから購入するようにしましょう。
株主優待の受け取り方は「権利付き最終日」に、株式を保有しておくだけです。
権利付き最終日は、株主の権利が確定する「権利確定日」の3営業日前となっています。
各株式の権利確定日は異なるため、あらかじめ調べておいて、株主優待を逃さないようにしましょう。
また、人気な株主優待を配当している企業の株式は、権利付き最終日前に価格が高騰することがあるため、前々から持っておくなど、戦略が必要となります。
初心者必見の株のリスクとは?
投資には必ずリスクが付いて回ります。
そして株式投資は、投資の中でも「ハイリスク・ハイリターン」に分類される、投資方法です。
株式投資のリスクは4つあります。
- 価格変動リスク
価格変動リスクとは、株価の下落などの理由によって、資金が減る可能性を指します。
つまり株式投資をしたからといって、必ず利益を得られるわけではない、ということです。
- 信用リスク
信用リスクとは、投資した企業が経営破たんする可能性を指します。
どんなに有名企業であっても、何らかの原因で倒産する可能性は十分にあります。
そして企業が破たんすれは、株式の価値もなくなり、投資家の資産も減ってしまうのです。
- カントリーリスク
カントリーリスクとは、株式を発行する企業が所在する国や地域の、経済環境や政治環境の変化によって、株価が変動してしまう可能性を指します。
株価は、結局のところ地域の状況によって左右されてしまいます。
例えば日本で災害が起こった場合、企業に責任はなくとも、株価が下がってしまう現象は多く見られるものです。
- 為替変動リスク
為替変動リスクとは、為替レートの変動によって、換金時の株の価値が変わってしまうことです、
為替は刻一刻と変動するものであるため、特に外国株に投資する場合、為替の動きを注視する必要があります。
以上、株式投資の4つのリスクを紹介しました。
このように、株式投資には様々なリスクが存在します。
これが株式投資が「ハイリスク・ハイリターンの投資方法である」といわれる所以なのです。
どのようなリスクがあるか知っておくことは、リスク回避の面で非常に重要となっています。
避けられないリスクもありますが、知っていることで予知することができるリスクもあるためです。
株式投資を行う場合は、リスクの種類を知って、常にリスク回避を考えながら行動するようにしましょう。
初心者や女性が株を上手に始める4つのコツ
初心者や女性が、株を上手に始める4つのコツを伝授します。
- 資金以上の取引はしない
- 集中投資よりも分散投資を意識する
- 証券会社の比較を徹底する
- 取引する前に損切ラインを決めておく
どれも株式投資を行う上での、基礎的な部分です。
初めての株を成功させるためにも、投資初心者の女性のみなさん、しっかりとポイントを押さえておきましょう!
①資金以上の取引はしない
株式投資では「信用取引」と呼ばれる、手持ちの資産を超えて取引を行うことができる、システムがあります。
少額の資金で大きな利益が出せる信用取引ですが、初心者のうちは手を出さない方が無難です。
信用取引では、口座に入金した資金を担保に、証券会社から資金や株式を前借して取引を行います。
この前借りすることを「レバレッジをかける」とも呼びます。
例えば「レバレッジ3倍」とあれば、自分が証券口座に預けている資産の、3倍もの取引が行えるということです。
レバレッジをかけた場合、利益を出すことができれば自分の資産を、急速に増やすことができます。
しかし、レバレッジをかけた状態で損失が出た場合、損失分を証券会社に返す必要がでてくるのです。
つまり信用取引とは「借金をすること」と、ほとんど同じと考えてよいでしょう。
プロも苦労する株式投資の世界で、初心者が勝つことは難しいです。
そのため、初心者が信用取引を行うことは、リスクが非常に高くなってしまいます。
投資の基礎が出来上がり、リスクを十分に理解できるようになるまで、必ず自分の持っている資金内で、株式投資を行うようにしましょう。
②集中投資よりも分散投資を意識する
投資初心者の女性の方は、集中投資よりも分散投資を意識する方が良いです。
株式投資において分散投資とは、1つに絞らず、様々な銘柄に投資することを指します。
一方集中投資とは、1つの銘柄に絞って資金を投資することです。
なぜ集中投資より分散投資の方が、おすすめなのでしょうか。
それは、株式投資がリスクを持つことが理由です。
先ほど、株式投資には必ずリスクが付いて回ることを紹介しました。
リスクがある限り「絶対安全」という言葉はありません。
現在、どんなに業績が良い企業でも、どんなに有名な企業であっても、様々な要因で株価が暴落する可能性があります。
もし集中投資で、1つの銘柄に絞って資金を投入していた場合、その株式が暴落すると、貯めていた資金はあっという間に無くなってしまうでしょう。
しかし様々な銘柄に分散投資しておくと、どれか1銘柄の株価が暴落しても、資金はそこまで減ることはありません。
今は例として、複数銘柄に投資する分散投資方法を上げましたが、以下のような分散投資法もあります。
- 銘柄の分散
- 地域の分散
- 時間の分散
- 投資対象の分散
できる限り分散投資を意識して、資産が減る可能性を減らしておきましょう!
③証券会社の比較を徹底する
どの銘柄に投資するかと同じくらい、どの証券会社を利用するかも、重要なポイントです。
そのため口座開設前に、証券会社の比較を徹底しておく必要があります。
例えば同じ銘柄の株式を購入したのに、どの証券会社を利用するかによって、手元に残る資産に差が出てきてしまいます。
A証券会社では約定ごとの手数料が0円であるのに対し、B証券会社では約定ごとの手数料が200円かかったと仮定しましょう。
年間で100回約定を行うとすると、A証券会社は手数料0円、B証券会社では手数料が2万円と、その差は2万円にものぼることとなるのです。
証券会社選びが、なぜ重要か分かっていただけたのではないでしょうか。
株式投資初心者の女性が、証券会社を選ぶ際のポイントは以下の5つです。
- 取引手数料の安さ…できる限り、取引手数料が安い方が良いです。
- 取引ツールの使いやすさ…何かと忙しい女性の方は特に、取引ツールの使いやすさは重視するようにしましょう。
- サポート体制の高さ…トラブルが起こった際に、迅速にサポートしてくれる証券会社が良いです。
- 取扱商品の多さ…取扱商品の多さは、選択肢の多さに繋がります。自分の求める商品を取り扱っている、証券会社が望ましいです。
- ミニ株を取り扱っているか…ミニ株とは、少額で株式投資を行えるシステムです。
特に女性であれば、ライフスタイルの変化によって、株式投資に割ける時間が変わってきます。
できる限り使いやすく、自分に合った証券会社を見つけるようにしましょう。
④取引する前に損切りラインを決めておく
株式投資をする前に、損切りラインを決めておきましょう。
損切りとは、保有する株式の価格が下落している時に、それ以上損失が膨らまないように決済を済ませることを指します。
株式投資の格言に「見切り千両」という言葉があります。
これは「損失を出しても、大損を避けることができたのであれば、千両の価値がある」という意味です。
大損を出す前に見切って損失を切ることが、株式投資では重要ということを表しています。
他にも「迷いが出たら売れ」、「引かれ玉は投げよ」など、損切に関する株式の格言は多いです。
いかに損切りが重要であるか、格言の多さからも分かりますね。
しかし、損切りが重要であると分かっていても、いざ損失がでると「また株価が値上がりするかも」といった期待で、冷静に判断できないのが人間です。
そういったパニック投資を防ぐためにも、あらかじめ損切ラインを決めておくことは重要といえます。
損切りラインの決め方について、以下の記事で解説しているため、ぜひ参考にしてみて下さい!
【株を始めたい女性必見】株初心者はいくらから始めるのがおすすめか解説!
まとめ
株式投資とは、企業が発行する株式を投資家が売買することで、利益を得る投資方法です。
銘柄によっては、投資家は値上がり益の他にも、配当金や株主優待を受け取ることもできます。
株式投資は、投資方法の中でも「ハイリスク・ハイリターン」に分類されます。
そのため、常にリスク回避を考えて、行動する必要があります。
リスクを完全になくすことはできませんが、記事内で紹介した4つのコツを押さえることで、初心者の女性であっても上手に株を始めることができます。
株式投資に興味がある女性のみなさんこの記事を参考に、投資人生に踏み出してみてはいかがでしょうか?