株式投資を始めてみたい、このように考えている女性の方も多いのではないでしょうか。
しかし、どのように勉強すれば良いか分からず、結局始めるに至らない方もまた多いと思います。
今回の記事では、株式投資の勉強方法や、初心者が勉強するための6つのステップについて、詳しく解説していきます。
株式投資の勉強法が分からず悩んでいる投資初心者のみなさん、ぜひ参考にしてみて下さい!
目次
まずは株式投資の仕組みを理解する
投資初心者の方は、まずは株式投資の仕組みを勉強し、理解しましょう。
株式投資とは、企業が発行する「株式」を運用することで、利益を期待する投資方法です。
株式は簡単にいうと「企業の所有権の一部」となっています。
その株式を投資家が購入することで、株主となり、代わりに以下3つの権利を受け取ることができます。
- 企業の経営に参加する権利
- 利益の一部を分配金として得られる権利
- 企業が解散する時に財産分配を得られる権利
つまり株式を手に入れるということは、企業を保有する権利を手に入れることと同じことなのです。
株式投資で利益を狙う方法は、2つあります。
1つ目は「キャピタルゲイン」です。
株式は企業の業績や、国の政治状況、経済状況など様々な要因によって常に変化しています。
その価格変動を利用し、利益を得る方法が「キャピタルゲイン」です。
例えば、1株500円の時に株を100株購入したとしましょう。
そして1株1,000円になった時に、その株をすべて売却したとします。
すると「(1,000円×100株)-(500円×100株)=50,000円」で5万円の利益が出ることが分かります。
このように、株価が低い時に買い、高い時に売ることで、キャピタルゲインでは利益を得ます。
株式投資で利益を狙う方法2つ目は「インカムゲイン」です。
企業は、株式を保有している投資家に、お礼として配当金や株主優待を送ります。つまり、株式を保有しているだけで受け取れる利益が「インカムゲイン」という分類です。
配当金とは、企業の利益の一部を、株主に配るシステムです。
例えば1株500円で、配当利回り5%の株式を100株保有していたとします。
すると、投資家が受け取ることができる配当金は、2,500円となります。
続いて株主優待とは、自社の商品やサービス券を株主に配るものです。
配当金、株主優待共に、企業によって配布の有無が分かれます。
また制度を取り入れていても、企業の業績や経営方針によっては廃止になることもあるため、注意が必要です。
投資の基本的な3つの勉強方法
株式投資の初心者は、3つの勉強方法を用いて、基礎知識を固めていくと良いでしょう。
- 本や経済新聞、会社四季報から学ぶ
- インターネットの情報から学ぶ
- 投資のセミナーに参加して学ぶ
株式投資の基礎を勉強する時、何も特別な方法を用いる必要はありません。
ここで紹介するどの勉強方法も、特別なコネや莫大な資金は必要でないため、気軽に勉強を始めてみましょう!
①本や経済新聞、会社四季報から学ぶ
本や経済新聞、会社四季報といった紙媒体を利用しての勉強は、有効な手段です。
本であれば株式投資の基礎から概要といった、初心者向けのものが多く出版されています。
「入門」や「初心者向け」とタイトルについている本を選べば、株式投資の基礎部分を学ぶことができるでしょう。
そして本の多くは、網羅的に情報が載っていることが多いです。
例えば「株式投資の基礎」という本であれば、株式投資の歴史から基礎部分、株式投資の始め方まで、1冊で多くの情報を手に入れることができます。
つまり、基礎部分に必要な情報は、1冊読めば大体把握することができるということです。
さらに習熟度が進んでいくと、よりテクニカルなチャート分析についてまとめた本など、レベルによって書籍を使い分けることも可能となっています。
また経済新聞や、会社四季報を利用することで、世の中の企業情報をリアルタイムで仕入れることができます。
経済新聞とは、企業の情報や経済ニュースに特化した新聞で、有名なところでは「日本経済新聞」が挙げられます。
会社四季報とは、様々な企業の情報をまとめた本です。
経済新聞、会社四季報ともに、リアルタイムで世の中の経済情報や企業情報を仕入れることができます。
そしてリアルタイムの情報と実際の株価を比較することで「こういったことが起こると、株価はこのように動く」と、実践的なな知識を身に付けられます。
本などの紙媒体を利用するメリットは、付随する情報も手に入れられること、ソースがある程度担保されていることです。
しかし、まとまった時間や場所が必要となること、お金がかかることがデメリットとなっています。
また、自身で読み進めてるうちに、分からない箇所や行き詰った場合、挫折してしまうこともあるでしょう。
そのため、ある程度勉強をしっかり行いたい方が、投資の取っ掛かりとして紙媒体を利用することをおすすめします。
②インターネットの情報から学ぶ
インターネット上にも、株式投資を行う上での、有益な情報が沢山あります。
例えば有名な投資家が運用するブログや、初心者向けのYouTubeの投資動画など、様々なコンテンツから情報を得ることが可能です。
そしてそのクオリティも、非常に高いものも多くなっています。
インターネットを利用するメリットは、いつでもどこでも勉強できるところ、無料のコンテンツが多いところです。
インターネットは、スマートフォンさえあれば、視聴することができます。
そのため通勤や通学の移動時間、家事の合間など、日常の隙間時間を利用して投資の勉強をすることができるでしょう。
また無料で有益なコンテンツも多く、勉強を始めるハードルが低いです。
しかしインターネットでは、間違った情報や、投資詐欺に繋がるサイトなども多くあります。
そして初心者にとって、それらの情報を取捨選択する事は難しいでしょう。
そのため、投資に興味はある方が、試しに勉強してみる方法として、インターネットの情報を利用することをおすすめします。
③投資のセミナーに参加して学ぶ
投資のセミナーに参加すると、しっかりと株式投資について勉強することができます。
投資のセミナーでは、投資家やファイナンシャルプランナーといったプロの投資家が、直接投資について教えてくれます。
そのため、紙媒体やインターネットを利用した勉強法とは比べ物にならないくらい、充実した内容と正確な知識を身に付けることができるでしょう。
また、紙媒体やインターネットでは、疑問点が解消できなかったり、間違った理解のまま勉強を進めてしまうことがあります。
しかしセミナーであれば、疑問点をその場でつぶせて、間違った認識を講師が正してくれるため、一番最短かつ、確実な勉強法です。
そしてセミナーでは、自分に合った投資方法を相談することもできます。
投資は、資産状況や目標に合わせて、個人に合わせたプランを作る必要があります。
そういったプランも、セミナーであれば講師の方と一緒に組み立てることができるでしょう。
セミナーはお金がかかる、時間がかかると敬遠する方もいます。
しかしトータルで考えると、結局一番コスパの良い勉強方法であるかもしれません。
そのため、株式投資を本気で始めたい、最短かつ確実に知識を身に付けたい方は、セミナーに参加することをおすすめします。
投資初心者が勉強する際の6つのステップ
株式投資初心者は、以下の6つのステップで投資を勉強するようにしましょう。
- 最初に自分の投資への理解度を把握する
- 株式投資の仕組みを理解する
- 株式投資のメリットとデメリットを知る
- 株価チャートの見方や分析の仕方を知る
- 資金管理の方法をマスターする
- NISAやiDeCoについても勉強しておく
そもそも投資の勉強の仕方が分からず、困っている方も多いかと思います。
そんな方は、この順番を守ることで、自然と株式投資を学ぶことができますよ。
①最初に自分の投資への理解度を把握する
まずは、自分自身の株式投資に対する理解度を把握しましょう。
以下の項目が、分かるかどうか自信に問いかけてみて下さい。
- 株式投資の仕組みを知っているか
- 株式投資のメリットとデメリットを知っているか
- チャート分析の方法を知っているか
- 資金管理法を知っているか
- 節税制度を知っているか
もしすべて理解できていれば、株式投資を始める準備ができています。
逆に疑問点が残っている場合は、まだ株式投資を始めてはいけません。
株式投資の勉強をして、チェックリストとして確認するのにこの項目を使ってください。
②株式投資の仕組みを理解する
株式投資の仕組みを理解しましょう。
記事内で先述した通り、株式投資は企業が発行する株式を投資家が購入することで、様々な利益を狙うものです。
そして投資家が利益を得る具体的な方法として「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」があります。
こういった簡単な説明が、スラスラと頭に浮かぶようになると、良いでしょう。
③株式投資のメリットとデメリットを知る
株式投資には、メリットもあればデメリットもあります。
株式投資を行うメリットは3つあります。
- 値上がり益…購入した株式の価格が上がることで、資産が増えます。
- 配当金…株主には、企業の利益の一部を受け取る権利があります。
- 株主優待…企業が株主に対し、お礼として自社商品やサービス券などを配ることがあります。
株式投資を行うデメリットは「元本保証がない」ことです。
株式投資には、4つのリスクがあります。
- 価格変動リスク…株価は変動する可能性があります。
- 信用リスク…企業は経営破たんする可能性があります。
- カントリーリスク…国や地域の経済状況は悪化する可能性があります。
- 為替変動リスク…為替レートは常に変動しています。
このリスクがある限り、保有する株式の価値が下がる可能性が必ずあるのです。
つまり投資家は、資産が減る危険と常に隣り合わせてとなっています。
そのため、リスクがある株式投資に対し、元本を保証するものは一切ないのです。
④株価チャートの見方や分析の仕方を知る
株式の分析には、一般的に株価チャートを用います。
株価チャートとは、株式の値動きを、1時間や1日、1っヶ月といった単位でグラフ化したものです。
グラフ化することによって、株式の値動きを視覚的に把握する狙いがあります。
株価の値動きを正確に当てることはできません。
しかし、過去の統計データや自身の経験から、分析を行い、株価の予想をしているプロの投資家は多いです。
こういった分析の手法を「テクニカル分析」や「ファンダメンタルズ分析」と呼びます。
テクニカル分析とは、株価チャートを分析することで、未来の株価を予想する方法です。
グラフから数値的に未来を読み取りますが、環境変動や突発的な出来事に対応できない側面もあります。
ファンダメンタルズ分析とは、景気動向や政治状況から、未来の株価を予想する方法です。
テクニカル分析よりも、分析に影響する情報が膨大ですが、突発的な出来事も含めて予想することも可能となっています。
⑤資金管理の方法をマスターする
株式投資に限らず、投資では資金管理が非常に重要になってきます。
どんな投資方法であれ、少なからずリスク付いて回ります。
つまり投資を行っている限り、資金が減る可能性は必ず残ってしまうのです。
そのため、資金管理を適切に行い、自身が投資できる金額を正確に把握する必要があります。
投資の基本は「余剰金で行う」ことです。
つまり、なくなっても生活するうえで、困らない資金を投資に回す必要があります。
もし資金管理に自信のない方は、ファイナンシャルプランナーといったプロに、資産運用のプランを組んでもらうことも手です。
⑥NISAやiDeCoについても勉強しておく
NISAやiDeCoといった、税制制度もぜひ利用していきましょう!
NISAとは、一定額の投資の利益に対する税金が、免除される制度です。
「一般NISA」であれば、年間120万円までの投資金額に対し、約5年間の免税が設けられます。
「つみたてNISA」であれば、年間40万円までの投資金額に対し、約20年間の非課税期間が設けられます。
iDeCoとは「個人型確定拠出年金」と呼ばれる、私的年金を指します。
少子高齢化の影響で、年々公的年金の受給額は減っていっています。
iDeCoに加入することで、税制面で有利に私的年金を積立てることができるのです。
NISAやiDeCoについて、まとめた記事もあるため、ぜひ参考にご覧下さい!
主婦が投資で失敗しない為の方法とは?NISAや投資信託についても解説!
投資初心者に勉強が大切な理由
投資初心者にとって、勉強が大切な理由は「できる限り損をしないため」です。
何も知らない状態で株式投資を行うと、あっという間に資金はなくなってしまうでしょう。
投資は知識のない初心者が、運だけで乗り切れるような甘い世界ではありません。
何億円も稼いでいるプロの投資家であっても、勉強をし続けています。
しかし勉強することで、お金がお金を稼いでくれるようになります。
お金に余裕があると、ライフプランの転換点で、選択肢を増やすことができます。
きちんと学ぶことで、より豊かな人生が待っているかもしれませんよ。
まとめ
株式投資は、企業の発行する株式を投資家が購入する事で、利益を狙う投資方法です。
そんな株式投資について初心者が勉強する方法は、本などの紙媒体、インターネット上の情報、セミナーに参加するなど、いくつかあります。
中でもセミナーは、最短かつ確実に投資の勉強ができるため、本気で株式投資を始めたい場合、ぜひ参加することをおすすめします。
株式投資は難しいと思われがちですが、順序だてて正しい知識を身に付けることで、成功することは可能です。
投資初心者の女性の方も、この記事を参考に、株式投資を始めてみてはいかがでしょうか。