「資産運用のために投資を始めたい」そのように考えている女性も多いのではないでしょうか?
しかし世の中には沢山の投資方法があり、何から始めるか迷ってしまいますよね。
そんな女性の方におすすめな投資方法が「投資信託」です。
本記事では投資初心者の女性の方に向け、投資信託の基本からメリット・デメリット、始め方からコツまで分かりやすく解説していきます。
投資を始めてみたい女性のみなさん、ぜひ参考にしてみて下さい!
目次
投資信託の基本とは?
投資信託とはいくつかの投資家から投資金を集め、それらの資金をまとめてプロの運用家が様々な投資・運用を行うものです。
その投資対象は証券から株式、不動産まで多岐にわたります。
プロの運用家が投資を行った結果、得られた成果を投資家に分配されます。
つまりプロの運用家の投資が成功すれば投資家は配当金を得ることができますが、成果がなければ配当金もありません。
女性が投資をする3つのメリットとデメリット
女性が投資投資をするメリット・デメリットを3つずつ、ご紹介していきます。
投資信託の良い面・悪い面、双方ともに理解してから投資信託を始めるようにしましょう。
3つのメリット
投信信託をする3つのメリットをご紹介します。
- 少額からリスクを軽減して投資できる
- プロのファンドマネージャーが代わりに運用してくれる
- 透明性が高い金融商品が多い
上記3つのメリットから分かりますが、投資信託は株式投資・FXといった他投資よりもリスク・ハードル共に低くなっています。
そのため、比較的初心者向きの投資方法といえるでしょう。
①少額からリスクを軽減して投資できる
投資信託は他投資方法に比べて、少額から投資することができます。
株式投資や不動産投資といった投資方法では、ある程度まとまった投資のための資金が必要です。
例えば株式投資であれば、大体の商品を100株から購入することができます。
そのため1株1,000円の株式であっても、最低で「1,000円×100株=100,000円」で10万円も必要となるのです。
一方投資信託であれば、多くの会社で基準価額が「1万円」に設定されています。
また、安い会社では「100円投資」を提供しているところもあるため、少額から投資が可能です。
少額で投資を始めることができれば、リスクを大きく軽減することができます。
投資でいうリスクとは「リターンの振れ幅」、言い換えると「利益と損失の振れ幅」を指すものです。
つまり、少額で投資できるということは「利益も少ないが、損失も少ない」という結果となります。
プロでも苦労する厳しい投資の世界において、投資初心者が最初から利益を出すことは難しいです。
そのため初心者は「損失を抑える投資=リスクの低い投資」をする必要があります。
そして少額から投資ができる投資信託は、リスク軽減できる初心者向きの投資方法なのです。
②プロのファンドマネージャーが代わりに運用してくれる
投資信託の運用は、プロのファンドマネージャーによって行われます。
投資家は運用を委託するファンドマネージャーと出資金額を選ぶことができますが、運用の中身を見ることはありません。
株式投資やFXといった投資方法では、一から勉強し試行錯誤を繰り返しながら投資経験を積んでいく必要があります。
そのため「どの銘柄に投資をするか」「どのタイミングで売買するか」様々なことを考えなければならず、初心者が投資するハードルがとても高くなってしまうのです。
一方、投資信託であれば投資のプロである「ファンドマネージャー」が投資家の代わりに運用してくれるため、株式投資やFXに比べて勉強時間を割いたり試行錯誤する必要がありません。
もちろんプロのファンドマネージャーが運用するからといって、必ず利益がでるという保証はないです。
しかし「自信がない」「勉強時間を取れない」といった女性の方であれば、投資信託で運用するメリットは大いにあります。
また、運用の実績は「月次レポート」や「運用報告書」等で確認することができるため、プロの投資家の運用を学び、投資の知識を徐々に付けることも可能です。
③透明性が高い金融商品が多い
投資信託の金融商品は、監査法人などの行政から監督・審査を受けることが義務付けられています。
そのため、投資信託は透明性の高い金融商品が多いです。
また原則として「基準価額」が毎営業日、公表されています。
基準価額とは、日々計算される投資信託の取引価格のことです。
基準価額が毎営業日公表されるため「今の評価額がどうなっているか分からない」という不安がないため、その点でも投資信託は透明性が高いといえます。
3つのデメリット
投資信託の3つのデメリットは以下の通りです。
- コストがかかる
- 元本保証がない
- タイムリーに売買ができない
投資にはメリットがあればデメリットがあるものです。
投資信託も例に漏れずいくつかのデメリットがあるため、メリットのみに注目せずに気を付けましょう。
①コストがかかる
投資信託は、投資の資金以外に「運用するための費用」を支払う必要があり、コストがかかってしまいます。
先述しましたが、投資信託は投資家の代わりにプロのファンドマネーファーが投資を行います。
そのためプロのファンドマネージャに、投資を行ってもらう報酬を払う必要があるのです。
運用するための費用には以下のようなものが挙げられます。
- 購入時手数料
購入時手数料とは、投資信託を購入する際に販売会社に支払う手数料です。
販売会社によって異なりますが、申込金の数%程度であることが多くなっています。
中には購入時手数料無料の販売会社もあるため、コストを抑えたい方は様々な会社を比較してみると良いでしょう。
- 信託報酬
信託報酬とは、投資商品の運用管理にかかる費用を指します。
運用会社・販売会社・信託銀行の3者で分配されることが一般的です。
信託報酬は投資信託を保有している機関に毎日差し引かれるため、購入時に一括して支払うことはできません。
- 信託財産留保額
信託財産留保額とは、投資信託を解約した際にかかる手数料です。
売却代金から0.1%~1%程度、差し引かれることが一般的となっています。
信託財産留保額は投資信託によっては必要ないことがあるため、この項目も会社を選ぶポイントとなります。
②元本保証がない
元本とは、投資信託に費やした投資の元手となる資金のことです。
例えば50万円の資産で投資信託を運用し、10万円の収益を得たとします。
ここでいう元本とは最初に出資した「50万円」のことです。
投資信託に限らず、投資には必ず「リスク」が付いてまわります。
リスクがあるということは、すなわち「投資金を必ず回収できる保証はない」ということです。
いくらプロが運用するからといって、投資信託で必ずしも利益がでるとは限りません。
購入金額よりも返ってきた金額の方が低い可能性も、十分あり得るのです。
③タイムリーに売買ができない
投資信託は毎営業日ごとに、基準価額が公表されます。
そして投資信託の売買取引は、この基準価額を公表する前に行わなければなりません。
株式やFXといった投資方法では常に価格の変化を見ることができ、自分の好きな時間に売買することができます。
一方投資信託では株式やFXのようなタイムリーな売買ができないため、自分でタイミングを図って投資を行いたい方には向いていません。
投資をする上で大切な5つのコツ
投資信託をするうえで、大切な5つのコツを紹介します。
- 投資に関する正しい知識を身につける
- まずは少額から始めてみる
- 予算設定を慎重に行う
- 自分のライフスタイルに合った投資をする
- 適切な証券口座を選ぶ
投資信託は比較的初心者向けの投資方法ですが、必ずリスクはあります。
しかし上記のコツを抑えることで、そのリスクを減らすことは可能です。
①投資に関する正しい知識を身につける
まずは、投資信託に関する正しい知識を身に付けましょう。
投資信託では運用をプロのファンドマネージャーに任せることができるため、他投資方法よりも知識が少なくても始めることが可能です。
とはいっても、最低限の仕組みや単語は覚える必要があります。
投資信託に関するブログやYouTube、書籍等、勉強数するコンテンツは沢山あります。
またセミナーに参加することで、専門家から正しい知識を最短で学ぶことも可能です。
女性向けセミナー等も開催されているため、気になる方は一度参加してみると良いでしょう。
②まずは少額から始めてみる
いきなり高額投資は行わず、まずは少額から投資信託を始めましょう。
経験豊富な投資家に比べて、初心者が利益を出せる確率は低いです。
そのためいきなり高額投資を行うと、思わぬ損失が出てしまうかもしれません。
せっかく資産を増やそうと思って投資を始めたのに、逆にお金が減ってしまっては元も子もありませんよね。
先述しましたが、投資信託は会社によっては100円から始めることができます。
投資について理解が深まり自信が付くまで、生活に支障をきたさない少額から始めることをおすすめします。
③予算設定を慎重に行う
投資の予算設定は、計画性を持って慎重に行うようにしましょう。
先述しましたが投資信託には元本保証がないため、お金が減ってしまう可能性があります。
そのため、無くなっても生活に支障をきたさない「余剰金」で投資を行うことをおすすめします。
余剰金を算出するためには、日々の家計管理が重要です。
家計管理を適切に行い、予算を設定するようにしましょう。
④自分のライフスタイルに合った投資をする
個人個人で、ライフスタイルは異なるものです。
特に女性であれば、バリバリ働くキャリアウーマン、子育てで育休を取っている女性、結婚を機に家庭に重きを置く女性など、ライフスタイルはバリエーションに富みます。
投資信託には様々な種類の商品があるため、自分のライフスタイルに合ったものをチョイスしましょう。
いくつか例をご紹介します。
- 正社員としてバリバリ働いている30代女性
正社員としての給料が十分にあり余剰金も多い女性の方であれば、リスクが多少高くてもリターンを望める商品を購入しましょう。
- 専業主婦で老後の資金を貯めたい50代女性
50代であれば資金を大幅に減らすのは危険であるため、リターンは少なくてもリスクを抑えた商品を選ぶと良いでしょう。
このように、個人個人に合わせて投資商品を選択することができます。
もし自分で選ぶことができなければ、セミナーといったプロの投資家やアドバイザーがいる場に参加し、色々とアドバイスをもらってみても良いですね。
⑤適切な証券口座を選ぶ
投資信託を扱っている証券会社は数多くあり、その中から適切な証券口座を選ぶ必要があります。
証券口座を選ぶポイントは4つかあります。
- 取り扱い商品数が多い
- サポートが充実している
- 手数料を安く設定している
- アプリやサイトの使い勝手の良さ
様々な証券口座を比較し、自分が行いたい投資スタイルに合わせて選んでみてくださいね。
投資信託の始め方
投資信託の始め方は、以下の4つの手順をクリアすれば完了です!
- 証券口座を開設する
- 税制優遇制度を活用する
- 投資信託の種類を選ぶ
- 口座に入金して運用を開始する
難しい作業も必要ないため、投資信託が気になっている方はぜひチャレンジしてみて下さい。
①証券口座を開設する
まずは投資信託を取り扱っている銀行や証券会社の、証券口座を開設しましょう。
投資信託の口座は預金口座とは全くの別物です。
そのため「すでに普通預金口座を持っている」という方も、投資信託用の口座を開設する必要があります。
最近はインターネットバンキングを採用している会社も多く、実際の店舗に行かなくても口座開設ができます。
仕事や家事など何かと忙しい女性の方であれば、家にいる隙間時間で開設可能なインターネットバンキングをおすすめします。
②税制優遇制度を活用する
この項目はマストではありませんが、税金に対して有利になる制度を活用してみると良いでしょう。
通常だと投資信託や株式投資で得た利益には、約20%もの税金がかかります。
例えば年間100万円の利益が出たとすると約20万円は納税しなければならず、最終的に手元に残るお金は約80万円ほどとなってしまうのです。
せっかく利益が出たのに、20%も払わなければいけないのは大きな痛手ですよね。
しかし税制優遇制度の「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」を利用することでそれらの税金を免除、もしくは軽減することが可能です。
NISA・つみたてNISA・iDeCoに関する詳しい内容をまとめた記事もあるため、ぜひチェックしてみて下さい。
主婦が投資で失敗しない為の方法とは?NISAや投資信託についても解説!
必ずしも税制優遇制度を利用しなければいけないわけではないですが、非常に有利に運用できるため活用することをおすすめします!
③投資信託の種類を選ぶ
続いて実際に投資する、投資信託の種類を選びましょう。
投資信託には、大きく分けて2つの種類があります。
- 株式投資信託
株式を組み入れた投資信託です。
株式は様々な要因で価格変動が起こるものであるため、債券よりも大きく値動きする可能性があります。
- 公社債投資信託
株式を全く取り入れず、債券を中心に構成された投資信託です。
国内と国外の債券がありますが、どちらにせよ株式が混ざっている投資信託よりもリスクが低い、という特徴があります。
2つの分類を説明しましたが、リスクについては以下のようにいわれています。
- 株式の割合が高いほどリスクが高く、債券の割合が高いほどリスクが低い
- 新興国の株式・債券の割合が高いほどリスクが高く、先進国の株式・債券の割合が高いほどリスクが低い
投資信託の商品は様々な要素でリスクが変動するため、自分のライフスタイルに合わせて色々とシュミレーションしてから購入しましょう!
④口座に入金して運用を開始する
最後に口座にお金を入金して運用を開始します。
運用後は評価額・運用レポートをこまめにチェックするようにしましょう。
また、世の中の動きに合わせてどのように投資信託商品が値動きするか勉強すると、他の投資にも役立てることができますよ。
まとめ
投資信託は、プロの運用家が運用してくれる投資方法であることが分かりました。
透明性が高く、FXや株式投資に比べて比較的リスクが低いため、何かと忙しい女性の方でもチャレンジしやすい投資方法です。
沢山の投資方法がある中で何から始めるか迷っている女性のみなさん、投資信託から始めてみてはいかがでしょうか?